自動運転やサービスロボットといった最先端の製品においては、システム・ハードウェア・ソフトウェア、ぞれぞれのレベルでの安全分析が必要になります。また、製品が安全に使われるために運用レベルでの安全分析も必要になります。アトリエでは、製品の安全性立証に必要な、安全分析手法を用いた安全要求導出、安全設計を支援します。
安全分析
アイテム定義
ハザード分析およびリスクアセスメントに先立ち、対象システムの基本機能についての情報をまとめる必要があります。これをアイテム定義と言います。アトリエでは、ユースケース図、ブロック定義図、アクティビティ図によって、アイテムの構成および基本動作をわかりやすくシンプルにまとめます。
ハザード分析/リスクアセスメント
ハザード分析/リスクアセスメントは、システムにおける安全上の懸念点を事前に洗い出して、必要なリスク低減策を検討するための作業です。これにより、システムに対する安全要求を導出するとともに、安全立証のためのエビデンスとします。
ISO 13482やISO 12100などの安全規格には特に考慮すべきハザードがリストアップされており、これに照らし合わせて、対象システムのハザードを識別します。ハザードに伴うリスクを評価し、必要に応じてリスク低減策を講じます。
アトリエでは、
- ISO 13482やISO 12100に基づくハザード識別
- HAZOP、STAMP/STPAによる機能安全ハザード識別
- 危害発生モデルに基づく、一貫性のあるリスクスコア算出
によって、ハザード分析/リスクアセスメントを支援します。
FTA / FMEA / FMEDA
安全性が求められるシステムの開発では、故障に起因して安全性が損なわれる可能性を十分に低減する必要があります。そのため、故障の可能性をFTAやFMEAにより分析して、十分な故障検出を織り込む必要があります。
アトリエでは、SysMLを活用しながら、設計情報とリンクした効率的なFTA/FMEA作成を支援します。
さらに、安全性が求められるシステムの設計は、安全度水準に応じた故障率メトリックを達成する必要があります。要求されるメトリックは、安全規格によって違いがあるので注意が必要です。
アトリエでは、FMEDAを用いた故障率メトリックの計算を支援します。FPGAのFMEDAにも対応します。
リスク低減手法立案の支援
安全性が求められるシステムの開発では、故障に起因して安全性が損なわれる可能性を十分に低減する必要があります。
アトリエでは、
- 3ステップメソッドによる保護方策の導入
- ハードウェア故障検出技法の導入
- ソフトウェア故障診断の導入
を支援します。