安全管理者/作業者向け
行動に基づく産業安全ソリューション

2023.10.20

Asia Pacific Symposium on Safety (APSS) 入賞

2023年10月17日~20日にBangkok International Trade & Exhibition Centre (BITEC)にて Asia Pacific Symposium on Safety(APSS) が開催されました。
APSSは産業安全,労働衛生,環境保全等の分野の最新の研究成果が発表される場で、このAPSSにおいて Behavior Based Safety Project の共同研究者である北條理恵子先生、森田智恵様(長岡技術科学大学)、清水尚憲様(株式会社ジー・オー・ピー)が発表され、ベストポスター賞を受賞しました。

 

■北條理恵子先生の発表概要
近年、日本の産業現場での働き方は急速に変化しているが、SDGsでは働く人々の安全・安心、幸福感や生きがいをもって作業に臨む環境を提供することが事業者に求められ始めている。私たちは、働く人のWell-beingを客観的に測定、評価、予測するための、働く人に特有の測定手順の確立が必要と考え、Diener(1989)の主観的Well-being、Ryff(2015)の心理的Well-beingの2尺度を使用して調査を行ってきた。本プレゼンテーションでは、実施したアンケートの結果を報告し今後の展開を発表する。

 

■森田様の発表概要
未経験者が作業を理解できずに装置を使用することは、不安全行動を誘発する一因となる。本研究では不安全行動を誘発する作業に着目し、装置の設計変更が実験協力者の行動に及ぼす影響について実験により確認したので報告する。

 

■清水様の発表概要
アルミ合金製可搬式作業台は主に天井や内壁などの仕上げ作業に使用され、作業床までの高さが2m未満なので高所作業に該当しないものの、墜落事故は時折発生しており、重篤な事故になる可能性がある。本発表では、この災害要因の一つである作業床の「揺れ」に着目し、安全性・安心感を定量的に評価する方法を報告する。